写真加工の線引き
フィルム全盛期から写真を撮っている人は、フィルムの現像で可能であった加工と同等なら、デジタルで加工しても良いと線引きするが、これは技術的な線引きであって芸術面においては意味をなさない。
カラーのなかった時代はモノクロが唯一の写真表現であり、現実世界とは、かけ離れた色彩のない世界であった。写真技術の背景を考慮しなければ、かなり大胆な表現方法といえる。
報道写真のように現在する事が重要でなければ、写真を使ったグラフィック表現として納得いくまで加工しても良いだろう。
ただし、加工するほど写真の本質であるリアリティは損なわれるので、加工による表現とリアリティを天秤にかける必要がある。
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