ポートレートにおける抽象と感情移入
芸術は、抽象と感情移入の2つのベクトルを揺れ動くといわれる。
ポートレートにおける抽象は、光と影によるシンボリックな単純化や、モノクロ化などで得られる。
感情移入は、ストーリー性のリアリティによって引き起こされる。ポーズや照明などで被写体を引き立てても、不自然であればリアリティーを損なうので感情移入できない。
たとえば、壁を目の前にして人は立ったりポーズをすることはないし、美しい景色の前で、バレリーナのようなポーズをするのはヨガの人ぐらいである。
撮影するシーンが現実に起こりうるか、映画のワンシーンとしてあり得るかどうかを指標にすると良いだろう。
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